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はじめに

佐々木研究室では,インフラストラクチャー(インフラ)の安全管理のため,主に鋼構造物を対象とした研究を行っています.本研究室は,「fracture and fatigue (破壊と疲労)」,「field measurement(現場計測による構造挙動分析)」, 「inspection technologies(点検手法)」,「energy harvesting(環境発電)」という4つのアプローチを駆使して,研究を行っています.

  • Fracture and fatigue (破壊と疲労)

    交通荷重や地震により発生するき裂や破断の原因究明、発生の制御を目的として、実験的および解析的な研究を進めています.維持管理に関連して、例えば、高経年構造の残存強度を調べる研究なども行っています.

  • Field measurement (現場計測による構造挙動分析)

    実橋梁に対する振動等の現場測定、モデル解析およびデータ分析を組み合わせることにより、構造挙動の把握や損傷の検知が可能なシステムを構築しています.またターゲットとする構造物の特性にマッチした新しいセンサの開発なども行っています.
  • Inspection technologies (点検手法)

    塗装やコンクリート内部における鋼部材のき裂や腐食といった損傷も渦電流(Eddy Current)を用いて検知することが可能です.
    点検の効率化、人が近接しづらい箇所への点検手法の提案を目指し、内部可視化のための装置やマイクロロボットなどを用いた点検の実用性について研究しています.


  • Energy harvesting (環境発電)

    橋梁に発生する振動エネルギーを電気エネルギーに変換し蓄電できる、電力自己供給型のモニタリング・制振システムの開発を行っています. インフラの安全性確保のための、効率的な橋梁の維持管理システムを構築しています.

Working Group

本研究室では、研究テーマを「fracture and fatigue」,「structure behavior」, 「inspection」,「energy harvesting」の大きく4つの分野に分類し、 共通のグループ内のメンバーで研究について議論し合ったり相談・質問したりして、助け合いながら研究を進めていくWorking Group制を取っています.

共同研究講座:社会インフラのセンシング・ソリューション研究講座(2015年5月に終了)

2013年度より東京工業大学土木工学専攻に新設された社会インフラのセンシングソリューション研究講座と本研究室は合同で研究を行っています. 社会インフラのセンシング・ソリューション研究講座では、社会インフラ(土木構造物)の健全度や異常を感知する(センシングする)スマートな仕組みをセンサの開発および性能向上を軸とした センサリング・モニタリング技術(データ分析技術や情報提供技術)の高度化を、産学連携によって加速的に実現することを目的として研究を行っています.

共同研究講座:構造物次世代メンテナンス研究講座(2019年9月に開設)

2019年9月1日,東海旅客鉄道株式会社(JR東海),東京工業大学土木・環境工学系(佐々木研究室)との共同で, 新しい共同研究講座「構造物次世代メンテナンス」 が設置されました. 実現場への新しいメンテナンス技術の導入を進め,構造物の安全性のさらなる向上を目的として研究を行っています. 構造物のメンテナンスにおける将来に向けた課題に対して,実務への実装を考慮した新しい手法やソリューションを提示すべく検討を行っています.